建物探訪@栃木県下野市
2008年 12月 16日
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「仕事してるんかいっ」と突っ込まれそうですがちゃんとやっております...。
実は今月はもう1件見たいのですが、那須なので半ばあきらめ気味...。
しかも、『安藤忠雄展』もまだ行けてません。ってあと会期が4日しかないじゃん!!!
で、今回もオープンハウスレポートです。
今回は超有名人の伊礼智さん設計の小住宅です。
栃木県初上陸です。(たぶん...)
13日(土)〜15日(月)の会期でしたので、
空いていそうな平日の15日に自営業特権を最大限活用させて頂いて
おじゃましました。
↑居間に置いてあるオリジナルデザインのテーブルとベンチです。
テーブルと言うと可能な限り巨大になりそうですが、
この住宅に合わせて小振りなデザインです。
ウッドデッキに運んで使用したいと言う理由もあるそうです。
脚がカワイイ...(^^;

木造2階建て、建坪約28坪です。
平屋建てのようなたたずまいです。
両隣が3階建てなので余計小さく見えます。

有名な建築家の方は軒の高さが絶妙です。なぜでしょう???

戸袋が木製でできていて、外壁の塗装品サイディング(!!!)の存在が
ほとんど意識されないようにデザインされています。
(妻面はサイディングを確認できますが、ほとんど見えない立地状況です。)

植栽のスクリーンでやわらかく内外を仕切る伊礼さんおなじみの手法です。

まずは玄関見返し。
トップライトの光が印象的です。

玄関→個室→水回り→キッチン→居間→玄関...と回遊できるようになっています。

天井は屋根形状にあわせて勾配天井になっています。
左側の壁量と開口部のバランスが気持ち良いです。
開口部には網戸、ガラス戸、吉村障子があり写真のようにフルオープンになります。

なんだか絵になります...。
開口部前の床面にガラリがあり、洗面脱衣室に置かれるFF式ストーブの温風が
このガラリから吹出す仕組みです。

キッチン本体はオリジナルデザイン。
上部が吹抜けなので、レンジフードを付けると空間の連続性が切れると言うことで
換気扇は壁付けの『グリーンハイキ』。

正面は2階個室の開口部で紙障子が入っています。
階段を上って右側にはトイレと和室があります。

気持ちの良さそうな日だまりができています。

2階から玄関の様子が分かります。

紙障子を開けた状態。


メインの開口部は北側ですが、それはそれで落ち着いた空間になります。

じっくり堪能させて頂きました。
ものすごい枚数ですが、非常にわかりやすい(見やすい)図面でした。
自分の図面とはエラい違い...。勉強になりますm(_ _)m
ほんと、居心地の良かったの一言です。
ゆったりとした空気感がたまりません。
この居心地の良さや空気感は各所の寸法もさることながら、
気積や仕上げ材料も関係しているのだと勝手に推測。
「ケンチクケンチク」したのも良いのですが、やはり住宅は居心地の良さが
大事であることを再認識しました。
最後に...
伊礼智設計室のスタッフの方がいらっしゃいましたが
お忙しいのにもかかわらず色々お話をして頂きありがとうございましたm(_ _)m
FF式ストーブの件、大変勉強になりました。
by taishi_mizoguchi
| 2008-12-16 23:22
| □建物探訪
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