新国立競技場
2012年 11月 15日
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新国立競技場/日本スポーツ振興センター
応募資格のハードルがとても高いと不満続出だった今回のコンペ。でも、国家プロジェクトで8万人収容の競技場となればそれなりの経験と実積が必要なのは明らか。ハードルの高さは仕方がないことでしょう。
最終11案に残った日本人建築家チームは妹島和世氏と西沢立衛氏のSANAA事務所と大手組織事務所の日建設計が組んだチーム、伊東豊雄建築設計事務所、環境デザイン研究所、梓設計、それと海外のUN studioと組んだ山下設計。
某アンケートサイトでは確かSANAA事務所+日建設計とザハ・ハディド・アーキテクトの案が抜き出てたと思います。僕もアンケートではザハ案に投票しました。
(日本スポーツ振興センターより)
結果、ご存知のようにザハ・ハディド・アーキテクトの案が最優秀。
当然のように賛否両論。これはどこの国でもどこの時代でもそうなるでしょう。満場一致なんてあり得ないですし…。
国家プロジェクトになるとある種のシンボル性を求めるのは至極当然の事のような気がします。最近では北京五輪の「鳥の巣」、少し前では丹下健三氏の「国立代々木競技場(代々木体育館)」…古くは中世の教会や、もしかするとピラミッドもその類いかもしれません。
ザハ案は今までの日本の建築にはほとんど見られないカーブを多用した流線型の建築。およそ競技場とは思えない優雅な形態です。ぜひ、日本の施工・技術レベルの高さでこの形態を実現して欲しいです。
あと、心配なのが現時点ではザハ・ハディド・アーキテクツは「デザイン監修」のみと言うこと。詳細はこれから決まっていくと思いますが実施設計・監理は日本の別の設計事務所がおこなうのでしょうか?ぜひ、ザハ事務所には日本事務所を開設して完成まで見届けて欲しいものです。
総工費は解体工事費を除いて約1,300億円、完成は2018年度。
by taishi_mizoguchi
| 2012-11-15 23:05
| □建築
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