大宮の調剤薬局
2010年 06月 01日
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新規プロジェクトです。埼玉県大宮市に建設予定の調剤薬局です。
建坪約26坪平屋建てのごく小さな建物です。
周辺環境にこれと言って特長はなく、前面道路が敷地に対して鋭角に接していることが唯一の特長となっています。
調剤薬局なので内部のプログラムやボリュームはほぼ決まっています。
また狭い敷地ですが車1台分の駐車場も必須条件です。
これらの条件と総予算から単一のボリュームになることは容易に想像できました。
結果的に設計のポイントはエントランス廻りに集約されます。

建物全体は清潔感のある白色。そこにアクセントとして山吹色の独立壁が建ちます。その壁はお客さんをエントランスに導く壁であり、視線を制御する壁であり、看板を設置する壁であり...と複数の機能を持たせています。
この壁沿いの緩いスロープを上がりきると左手にエントランス、壁が切れた右手にはわずかですが緑を望むことができます。
風除室を抜け内部に入ると正面に受付けカウンターがあり、右手に待合室があります。
調剤薬局と言う性格上、待合室で過ごす時間は数分。長くても10分程度。そのわずかな時間、テレビや雑誌等を見るのも構いませんが、緑を眺めて癒してもらいたいとの思いがあり、待合室に巨大な窓を設け室内外を積極的に関係付けさせました。
ほんのわずかな建築的操作で建物全体が豊かになる様、考慮しました。
by taishi_mizoguchi
| 2010-06-01 23:23
| □プロジェクト
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