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『SUMIKA Project』リポート その4
2009年 02月 26日 |
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1日お休みしましたが、『SUMIKA Project』リポートの続編です。

今回は藤森照信氏による『コールハウス』。
前回の藤本壮介氏の『House before House』から徒歩で移動です。







歩くこと数分...到着です。
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↑外観です。
夕方に訪れたので、外壁に夕日が当たってキレイでした。
外壁は杉板を焼いたもの。『焼き杉』と言います。
表面を焼いて炭化させることによって痛まないそうです。

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↑居間の開口部。
この住宅のテーマは『洞窟』だそうです。
『洞窟』が人間にとって一番プリミティブとのことです。

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↑居間の開口部をななめから。
テラスの出入口がにじり口みたいです。

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↑居間内部。
広さは3間×3間(5,460ミリ×5,460ミリ)の18帖で
『九九の間(ここのま)』と言います。
確か能舞台がこの広さだったはず...。
床と壁の接点が20センチ程ななめになっており、囲われた感があります。
二股に分かれている赤松の柱は藤森氏の生家近くで伐採したもの。

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↑居間に置かれた暖炉。
もちろん東京ガスのプロジェクトなので熱源はガス。
上部のフタを開けてパンを焼くなど簡単な調理ができるシカケがあります。

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居間の床。
栗材を『大陸(たいりく)貼り』と言う貼り方で仕上げています。
床暖房が設置してあり栗材が暴れるので、
スキなどが目立たないこの貼り方にしたそうです。
このアバウトさが良いですね(^^;

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↑居間から出て2階の子供室に向かうのですが、
階段が異常なことになっています...(@_@)
ほぼハシゴなのですが、ハシゴにしては上りにくいです。
なんでも、子供室へ向かう階段(ハシゴ)なので、
簡単に大人が上れないようなモノにしたのだそうです...。

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↑恐怖の末にたどり着いた子供室。
また、階段(ハシゴ)を下りるのが恐怖でした...。

次は寝室の隣にある茶室に向かいます。
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↑まず、茶室の入り口のにじり口。

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↑茶器も飾られていました。

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↑茶室は写真右側、浮かぶようにあります。
1階から直接ハシゴ(ここにも!!)で上がることができます。

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↑そのハシゴでこのハッチにたどり着きます。

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↑開いたところ。落ちたら大変です...。

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↑ハッチの開閉のための滑車です。
こういったギミック大好きですね〜(^^;

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↑茶室の窓から外を見ると、栃木県庁が見えました。
そう言えば、自分、栃木県民なのに県庁が新しくなったのを
初めて見ました...(=_=;)


おまけ...
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↑雨水を処理する雨落しのディテールです。
ちゃんと雨水が狙った位置に流れるようにヒモ?ワイヤー?で
誘導するようになっていました。
伊東豊雄氏の雨落しよりコチラの方が良いですね(笑)。

他に藤森氏のことだから、台所はかまど、浴室は五右衛門風呂かと思いましたが
そんなことはありませんでした(笑)。
フツーのシステムキッチンにフツーのハーフユニットバス...。
しょうがないか...(^^;


今回、住宅は3件ありましたが、実験住宅と言うことで、
かなり強烈な個性を発しています。
その強烈な個性の中で、この『コールハウス』が一番生活のイメージができました。
他の2件は、僕の想像力がないのか、生活のイメージはなかなか...。
イメージできないから色々な可能性を秘めているのかもしれませんが...。
住んで気持ちの良い住宅はもちろん必要ですし、革新的な住宅も必要。
ムズカしいところです(^^;


さて、オール電化住宅に押され気味のガス事業者として
ガスをアピールするための今回のプロジェクト。
建築関係者には一流の建築家が集うとうことでアピール度は抜群ですが、
肝心の一般のユーザーに対してはどうなんでしょうか?

次回は最終回『おまけ編』です!!!
by taishi_mizoguchi | 2009-02-26 22:54 | □建物探訪
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