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プロセス
2013年 01月 27日 |
プロセス_f0138807_2325748.jpg久しぶりに建築の展覧会に行ってきました。
学生時代はほぼ皆勤賞でしたが、社会人になってからは忙しさを理由に足が遠のいていました。
今回は2つの展覧会をはしご。千駄ヶ谷の「GAギャラリー」で行われている「設計のプロセス展」と乃木坂の「TOTOギャラリー間」で行われている「ここに、建築は、可能か|第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展」

「GAギャラリー」では現在の日本の建築界を代表する建築家7組の展示。その中でも注目したのが隈研吾氏の「富岡市新市庁舎」。最近の隈建築に多い勾配屋根ですが、その屋根形状を変化させたスタディ模型が並び、どのような過程で最終案に収束したのかが分かります。富岡市は比較的近いので完成したら是非見に行きたいと思います。
iPhone4S/Instagramにて加工(画像はクリックで拡大します)


プロセス_f0138807_2332150.jpg「ギャラリー間」の方は東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市に「みんなの家」(下記参照)を建てるプロセスを展示。
会場にはおびただしい量のスタディ模型があり、その全てにキャプションが付いていて、その時の建築家の考えや思いが綴られています。
また、会場の壁面には陸前高田市出身の写真家・畠山直哉氏による長大な震災後の同市のパノラマ写真が貼られています。僕にとってはこの写真の方が衝撃的でしばらく放心状態で見ていました。

「みんなの家」=無味乾燥な仮設住宅で暮らす多くの人々に対し、より人間的で居心地の良い空間を提供したいとの想いから、「帰心の会」(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)が提案する、東日本大震災復興支援プロジェクトのひとつ。宮城県仙台市宮城野区、岩手県釜石市平田、同釜石商店街、宮城県東松島市に続き、本展で紹介する岩手県陸前高田市の「みんなの家」が11月18日に竣工。(ギャラリー間HPより転載)

どちらも「設計のプロセス」を展示したもの。当たり前ですが、その背景にあるもので「プロセス」も全く異なります。
偶然にも同時期に同じような内容の展覧会を見れたことは、とても意義のあるものでした。
PENTAX Q + 02 STANDARD ZOOM(画像はクリックで拡大します)

by taishi_mizoguchi | 2013-01-27 01:25 | □建築 |
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